四国八十八ヶ所 巡り 入門では四国八十八箇所の巡り方、作法、地図、霊場一覧などをご紹介しております。

2011年1月

参拝の手順

札所での参拝の方法には、決め事があります。
手順を大きく間違えた参拝は失礼であるばかりか、周りのお遍路さんにも不快な思いをさせてしまいます。
気持ちよくお遍路の旅を続けるためにも、いざ参拝というときに慌てないように、旅に出る前に練習をしておくのもいいですね。
四国八十八ケ所に限らず、どこの寺院の参拝にも参考になりますので、是非覚えておきましょう。

1.山門
門前や仁王門で合掌し一礼して、境内に入る。

2.水屋
水屋で手を洗い口をすすぎ、旅の身を清めます。
清める順番は、左手、右手、左手に水をとり口をすすぐ、最後にひしゃくの柄を清めるという順です。
数珠や輪袈裟をお持ちの方は、この後に数珠を手にし、輪袈裟を掛けます。

3.鐘楼堂

鐘を突くことのできる札所では、ここで鐘を突きます。
参拝後に鐘を突くことは「戻り鐘」と言われ、縁起が良くないのでやめましょう。
また、鐘を突くことが出来る札所でも、早朝など時間によっては回りへの配慮を心がけましょう。

4.本堂
納札は納札箱に、写経は写経箱に納めます。
納札には、住所氏名と日付、願い事を記入しておきましょう。
灯明を1本、線香を3本、お供えします。
灯明に火をともす時は、必ず自分のライターやマッチで行います。
お賽銭をあげます。
合掌し、静かに読経をします。
読経の手順も決め事がありますので、注意が必要です。

以上が、山門から本堂までの参拝手順です。
本堂を終えましたら、次は大師堂へ向かいます。
札所の全てに、御本尊をまつった本堂と、弘法大師をまつった大師堂があります。

大師堂は、弘法大師がまつられています。
本堂の参拝が終りましたら、続いて大師堂の参拝をします。
基本的には本堂の参拝と同じ手順です。

5.大師堂
納札箱に納札を、写経箱に写経を納めます。
灯明を1本、線香を3本、本堂と同じようにお供えします。
他のお遍路さんがあげた灯明から火を移すことは、絶対にやめましょう。
お賽銭をあげ、合掌し、読経をします。

6.納経所
納経帳、納経軸、判衣(納経用の白衣)などに墨書と御朱印をいただきます。

7.山門
境内から出る際にも、門前や仁王門で合掌し一礼し、左足からでます。

これで札所での参拝が終わり、次の札所への旅が始まります。

読経をされる方は、その順番にも決まりがありますので、覚えておきましょう。


【読経の順番】
数珠をお持ちの方は、右手の中指、左手の人差し指に数珠を掛け、3回すり合わせます。
その後で左手にかけて、以下の順番で読経を始めます。
1.合掌礼拝
合掌し、三礼をしながら「うやうやしく御仏を礼拝したてまつる」と唱えます。
2.開経偈(かいぎょうげ) 一返
3.般若心経
4.御本尊真言 三返(本堂での納経時のみ)
5.光明真言 三返
6.御宝号(ごほうごう) 三返
7.回向文(えこうもん) 一返
8.合掌一礼

「ありがとうございます」とお礼を言い、合掌一礼します。

納経は、経本をみながら読経します。
経本はお手持ちのもので構いませんが、読経の順番どおりに納経するお経が書かれた、お遍路用の経本も売られています。
手順などに自信の無い方は、旅の準備の際にこちらの経本を用意すると便利だと思います。


お経について~開経偈

お遍路の旅は、各札所を参拝してめぐる旅であるともいえます。
しかし、ややもすると、スタンプラリーのように納経帳を御朱印で埋めていくことだけに執着してしまい、本来の意味を忘れがちです。
参拝時に唱えるお経も、初めは恥ずかしいと思うかもしれませんが、お遍路の意味をもう一度考え直して、ぜひ納経も行うようにしたいものです。

そこで、お経についてまとめてみました。
唱える経文の意味を少しでも理解しておきますと、読経もそれほど難しくも面倒でもなくなってくるのではないかと思います。

【開経偈(かいぎょうげ)】
開経偈とは、お経を読むときに用いられる偈文(げもん)で、厳密には経文ではありません。
仏教を賞賛する言葉で綴られていて、お経を唱えるにあたり、仏教に出会えたことへの喜びや、自分が悟りを得ようとしている事の表明文のようなものであると言えます。

原文と、その読み方は以下の通りです。

無上甚深微妙法(むじょうじんじんみみょうほう)
百千万劫難遭遇(ひゃくせんまんごうなんそうぐう)
我今見聞得受持(がこんけんもんとくじゅじ)
願解如来真実義(がんげにょらいしんじつぎ)


現代語に直すと、次のような意味になります。
「仏陀の説かれた、最高にして深遠な教えには、気が遠くなるほどの、どれほどの長大な時間をかけても巡り合うことは難しい。
しかし私は今、仏教に出会ってその教えに触れることが出来た。
願わくは、仏陀の説かれた教えを理解し、体得したい。」


お経について~御本尊真言

各札所には、弘法大師と御本尊がまつられています。
納経の際に唱える御本尊真言は、まつられている御本尊により札所ごとに異なります。
真言というのは仏様の真なる言葉のことで、いわば、御本尊の名前を仏様の言葉で唱えていることになります。
サンスクリットをそのまま発音していますので、呪文のように聞こえますが、そのままの発音で唱えることが大事だとされ、ほかの言語の発音に直されてはいません。

ほとんどの場合、本堂に御本尊の真言が掲示されていますので、札所ごとにまつられているご本尊を、お遍路に出る前にあらかじめ覚える必要はないかと思います。
ここでは、主な御本尊真言をまとめるだけにとどめました。

【十三仏真言】

◆不動明王
のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
◆釈迦如来(しゃかにょらい)
のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
◆文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
おん あらはしゃ のう
◆普賢菩薩(ふけんぼさつ)
おん さんまや さとばん
◆地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
おん かかかび さんまえい そわか
◆弥勒菩薩(みろくぼさつ)
おん まい たれいや そわか
◆薬師如来(やくしにょらい)
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
◆観音菩薩(かんのんぼさつ)
おん あろりきゃ そわか
◆勢至菩薩(せいしぼさつ)
おん さんざんさく そわか
◆阿弥陀如来(あみだにょらい)
おん あみりた ていせい から うん
◆阿~如来(あしゅくにょらい)
おん あきしゅびや うん
◆大日如来(だいにちにょらい)
おん あびらうんけん ばざら だとばん
◆虚空蔵菩薩(こうくうぞうぼさつ)
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか

お遍路の旅は祈りの旅とも言われています。
各札所では、心を込めて納経をしましょう。



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